2011年3月11日の東日本大震災および原発事故にともない、福島・宮城・岩手の東北三県や、関東圏で被災された方々は30万人を超え、多くの方が全国に避難・疎開・移住されています。兵庫県にも1000人以上の方が避難されています。住み慣れた土地を離れ、兵庫県の各地で避難生活を過ごされています。兵庫県においては行政・社協・NPO・専門家などの支援団体は、避難されてきた方(広域避難者)の皆さんに対して手探りながらも多くのサポートを行ってきました。
広域避難者に直面した課題も複雑にそして深刻にもなろうとしている現状を見聞きするなか、私たち兵庫県の支援団体は、支援情報や避難者における課題の共有をはじめ、協力しあい連携した支援をより深めることが必要なのではないかという思いで、避難者支援団体のネットワークを発足しました。
それが、東日本大震災避難者支援ネットワーク
「避難サポートひょうご」です。
「避難サポートひょうご」では、支援活動の現状や、避難者の声をお聞きしたり、あるいは避難当事者でつくるグループなどから活動についてお聞きすることにより、私たち支援団体がどのような形でこれから避難されてきた方々を応援できるかを検討する場として、勉強会や意見交換会などをおこなっています。
支援活動を行う者どうしの支援情報・課題の共有を進めることで、支援団体、支援機関どうしの顔の見える関係も目指しています。そのことにより、支援の質の向上をはかり、多くの社会資源(行政、NPO、社協、専門家、地域のチカラ等)と避難されてきた皆さんとをおつなぎできる機会を増やしていきたいと考えています。